八剣神社湯立神楽

八剣神社湯立神楽

町指定文化財八剣神社湯立神楽やつるぎじんじゃゆだてかぐら

解説

鞍手町中山の八剣神社で、毎年10月に行われている湯立神楽は、筑豊地域で現在唯一行われている湯立神楽で、神社には天正15(1587)年の記録が伝えられています。

火と水の神事

八剣神社に残る記録によると、天正15(1587)年9月28日に湯立神楽が奉納されたことが記されており、この神楽が古い伝統を持つ行事であることがわかります。

湯立神楽とは、釜で湯を煮えたぎらせ、その湯を使って神事を行い、無病息災や五穀豊穣などを願うものです。

湯立とは水を熱したと時に沸き上がる水蒸気のようすから付けられたともいわれています。

福岡県内では現在13か所で行われていますが、そのほとんどが豊前地域に集中しています。

湯立神楽の次第

神楽奉納当日の夕方、三脚に据えた鉄釜の下に火が焚かれます。

現在は省略されていますが、以前は神事の前に六嶽神楽座による天神の舞が奉納されていました。

神事は、初めに玉串を持った神職と介添えが釜の周りをまわってお祓いをします。

次に白衣、白袴、裸足になった神職が、玉串と持ち替えた笹束を釜の湯に浸し、その笹束で釜の下のオキをあおります。

そして笹束を両脇に抱えた格好でまだ赤い火が見えるオキの上を走ります。